５月２６日、＜一歩先を行く！保険代理店のための対応力アップセミナー＞を開催いたしました。

第１部では、ゲスト講師として株式会社ファーストプレイス　取締役　重松健司様をお招きし、保険代理店の保険募集管理態勢の整備についてご講演いただきました。

講演の始めに「ウォーミングアップ」として、参加者のみなさまに対して７つのチェックポイントが投げかけられました。

「顧客本位の保険代理店経営の具体的な取り組みは？」「代理店の実態に応じた創意工夫としてどのようなことを行っているか？」といった問いかけに対するみなさまの真剣な表情が印象的でした。

態勢準備の最初のステップとして、会社の組織づくりを行うことの重要性が解説されました。

ファーストプレイス様では、組織のあり方を見直すことによって、PDCAサイクル（Plan→Do→Check→Act）を経営陣が主体的に動かすことができるようになり、サイクルの循環が早くなるといった効果があったそうです。

組織づくりは、会社法の知識に通じた弁護士など、専門家と連携のもとで進めていくことが重要であると強調されていました。

また、２つ目、３つ目のステップとして、コンプライアンスを強化するため、PDCAサイクルを実際にどのように回していくかが解説されました。

最後に、法令や保険会社が定めるルールをミニマム・スタンダードとして守るのではなく、保険代理店の創意工夫によって真に顧客本位のサービスを実現することの重要性が強調されました。

第２部では、「お客様の離婚問題によりそう～今、保険代理店に求められる役割～」と題し、当事務所　上越事務所所属の弁護士　渡辺伸樹が離婚に関する講義を行いました。

昨今では、３組に１組のカップルが離婚するといいます。

保険代理店のみなさまが離婚に伴うライフスタイルの変化や、当事者が抱える悩みを知っておくことで、トータルライフサポートの実現に繋がります。

離婚に付随する問題としては、親権、養育費、財産分与、慰謝料、年金分割などがあります。

このうち、親権以外の事項は離婚時に決めなければいけないものではなく、離婚届にも項目がありません。

それゆえ、離婚後に元配偶者との間でトラブルとなるケースが数多くあります。

これらの事項について、基礎的な法律知識と、紛争になりやすい問題について解説いたしました。

離婚により様々な問題を抱えるお客様は多く、特に経済的な問題については深刻なケースになることも少なくありません。

保険代理店のみなさまは、お客様が離婚の問題に直面した場合に備えて、万全なサポート態勢を整えることによって、お客様の満足を実現することができます。

参加者のみなさまからは、「養育費について合意した後に高額な学費や医療費が発生した場合はどうなるのか」といったご質問をいただき、弁護士が実務的な観点から回答いたました。

第一部と第二部を通して、お客様が抱える多様な問題を理解して顧客本位のサービスを提供することの重要性をご理解いただけたのではないでしょうか。

当事務所では、保険代理店の皆様のお力になれるよう、交通事故案件の処理について様々なノウハウをご提供しております。

保険代理店の皆様のお役にたてること、詳細については　こちら　をご参照ください。