当事務所の交通事故担当事務員による、交通事故示談交渉の体験記です。

 

どうぞお楽しみください。

 

 

●運命のいたずら？

 

当事務所の新潟事務所はチーム制になっており、私は交通事故チームに配属されています。

 

配属前も交通事故案件の担当の経験はありましたが、数はさほど多くありませんでした。

しかし、事故チームに配属になってからは、それまでよりもかなり多い数の交通事故案件で弁護士の業務を補佐しています。

 

そんな私が、交通事故に遭いました（涙）

 

日曜日に子どもと自転車を乗っている際に、信号が青の横断歩道を自転車で渡っている途中で、右折してきた車と接触し、転倒したのです。

 

交通事故チーム所属の自分が、まさかの交通事故被害者になるという運命のいたずら…。

 

幸いケガは軽く、右足のすねのあたりの打撲と、ぶつかったときに変な力が入ったのか、右の肩のあたりが痛いという状態でした。

 

●まずは治療費と、物損の示談

 

通院も仕事の関係でそれほど通えず、２回だけ。

シップをたくさんもらってきて貼り、１ヶ月程度で痛みがひきました。

 

病院で診断書をもらい、警察へ提出して人身扱いにし、供述調書をとられるという体験もしました。

 

相手方の保険会社からすぐに連絡が来て、治療費はすべて支払ってもらいました。

過失割合についても私の過失は主張しないということでした。

 

次に、物損の示談交渉です。

 

購入してから数ヶ月の自転車でしたが、前輪がゆがんでしまい、交換することになりました（ペダルも１つ交換）。

 

修理費用は全額保険会社から支払われました。

 

購入したばかりなのに傷物になったので新車に変えて欲しいというのが本音でしたが、修理費用だけでした（物損の示談は事故から１ヶ月ほどで保険金の入金も含めて終了）。

 

●いよいよ本格的に示談交渉

 

それから事故から５ヶ月ほど経過した後、保険会社から怪我の具合はどうかと連絡がきました。

 

既に治療はしていませんでしたので、和解に向けて交渉が始まりました。

 

まず、休業損害証明書と前年の源泉徴収票を提出しました。

 

休業損害に関しては、有給休暇をとって通院した２日分について認めてもらい、過去３ヶ月分の給与を９０日で割った金額の２日分が支払われることになりました。

この点は特に争いはありませんでした。

 

問題になったのは慰謝料の額でした。

 

保険会社からの最初の提案は、自賠責基準で一日4,200円×通院日数２日×２＝１万6800円。

 

「やはり、保険会社はまずは自賠責基準で提案してくるんだな～」

と思いつつ、その後、いろいろと交渉（ほぼメールと書類のやりとり）した結果、

保険会社の５回目の提案で和解した時点では、慰謝料は約６万円ほどでした。

 

私が法律事務所の事務員であることは伝えてありましたが、裁判でなく、また通院日数も２日という軽傷ですので、こちらの言い分はなかなか通りませんでした（まあややふっかけ気味かな～という金額を提案したりもしてみましたが…苦笑）

 

それでも最初の提案額より慰謝料の額は約3.6倍になりました。

 

結局、人損についての示談書締結、保険金入金は事故から約１年後でした。

 

 

●保険会社のホンネ

 

自分が交通事故被害の当事者になり、保険会社との交渉をしてみての感想は、やはり保険会社は保険金の支払いを低めに押さえたいという意識が強いということです。

 

法律事務所に勤務し、交通事故案件を担当して多少は知識がある私が交渉しましたので、金額は増加しましたが、それでもおそらく弁護士に依頼するよりは低い金額での解決になったのではないでしょうか。

 

今回は、被害が軽微でしたし、経験も兼ねて自分で保険会社と交渉してみましたが、交通事故にあわれた方は、やはり、弁護士に依頼して保険会社と交渉するのが一番いいのはでないかと思います。

 

特に弁護士費用特約に加入している場合には、弁護士費用の自己負担はないことがほとんどですので、なおさらオススメいたします。

通常は300万円までは特約から支払われます。

 

ちなみに私は今回の事故までは自動車保険に弁護士費用特約は付けていませんでしたが、この事故以降は付けるようにしています。

 

また、当事務所では弁護士費用特約に加入されていない場合も着手金は無料でご依頼を受け、回収した金額から報酬をいただくという対応もおこなっております。

 

交通事故にあわれた方は、まずは当事務所にお気軽にご相談ください。

交通事故被害者の方のご相談は無料（※弁護士費用特約利用の場合は除く）です。

 

※加害者側の相談、刑事処分・行政処分に関する内容が含まれる相談は、有料相談（5,000円／45分）となります。

 

 

新潟の弁護士による交通事故被害者相談

 

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